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- 本池澤の心
100年以上3世代を歴史を超えて引き継がれてきたものは「やまちょう」です。「やまちょう」は中央卸売市場で使われている本池澤の屋号。この屋号には長きにわたる「やまちょう(本池澤)」の歴史が刻み込まれてます。
先々代の社長「小笠原楠衛(おがさわらくすえ)」は女だてらにサラシを巻き、そのサラシに包丁を刺して市場で買い付けをしていたそうです。男顔負けの押しと気風の良さから市場では「やまちょうの姉さん」と慕われ、当時は「高知の魚の相場はやまちょうの姉さんが決める」とまで言われる程でした。今でも市場では「本池澤」ではなく「やまちょう」でないと通じません。
新しく変化をしたのは、商品構成やサービスです。一昔は画一的な商品やサービスが一般的でしたが、お客様のニーズの多様化が進み、好みも細分化されてきました。それに合わせて提供する商品・サービスもマスから個へと変化してきました。そのように時代とともに流れが変わっても、「商売の基本」はいつの時代も変わらないものだと考えています。商売の基本・・・・それは、常にお客様目線ということですね。
「もうけはびっとでえい、美味しいもんを皆ぁに食べてもらい」という先々代の言葉です。商売ですので当然儲けなければいけませんが、「美味しい魚を食べてもらってお客さんに喜んでもらいなさい。それが魚屋のやる仕事ですよ」と先々代はよく言っていました。100年経っても魚屋の精神は変わっていないと思います。
余談ですが、いつかは「やまちょう」という名のお店を出したいです。